終(つい)のすみか

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スタッフブログ

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2021/01/22

終(つい)のすみか

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今週の朝刊の記事でショックな事が掲載されていました。みなさんにも知っておいて頂きたいと考えブログにすることにしました。時間のある方はお付き合いください。ここでは記者の取材をそのまま引用しています。

 「終のすみか」施設退去

 資産尽き 長生きで狂う人生設計

「人生100年時代」に向けた課題について取材していたのですが、耳を疑うようなことを聞きました。思ったより長生きをして資産が底を突き入居する高齢者向け施設から退去を迫られる人が増えているという。施設を「終のすみか」と決め、自宅を売却して入居した人もいるから深刻なお話です。施設によっては上下はするが介護サービスを受けられる民間の有料老人ホームの場合入居者は居室の利用料や食費など合わせて少なくとも年間200~300万円程度支払うことになるという。急な医療費の備えも必要だ。こういった支出を年金などの収入で賄いきれないと貯金を取り崩すことになるが「想定より入居が長期化し、貯蓄が底を突いてしまう事例が目立つ」という。単純計算では施設に入居する期間が5年延びると1000万~1500万円もの費用が必要になる。

関東の有料老人ホームを経営する男性が匿名を条件につらい経験を明かしてくれた。昨秋、利用料の支払いに窮(きゅう)した90代後半の入居者に対し、同じ系列で利用料を抑えられる施設への転居を勧めた。その入居者は「ここを死に場所と決めてマイホームも売ったのに」と涙ながらに残れないか訴えたが、最終的には子供が住む家に移ることが決まった。子供と言っても既に定年退職した年齢だ。その過程では親の受け入れについて「そんなに金銭の余裕はない」と一時難色を示されたという。

こういった資金不足に備えるための保険も販売されており「追加年金」保険も誕生しているようです。この記事を読んで自分達もいずれは高齢者になるのですが他人事にできないですし、長生きすればこういった局面を迎えることになってしまいます。上記の例の方はまだ子供さんがおられたから良かったのですが、子供のいない人はどうなるの?と考える方もおられると思います。このインタビューを受けた施設の男性が言われたのは「施設の評判も落ちるので、次の受け入れ先を決めずに入居者を放り出すなんて仕打ちをする施設はない」と断言しましたが、「安定した介護サービスを提供するにはお金もかかるので・・・」と理想と現実の葛藤を伺わせたようでした。

この経済記者が最前線で現場をリポートし、また随時掲載予定ということです。

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